どちらもアメリカの黒人音楽を奏でる人々の物語
印象はみんな年老いた人々が楽しそうにGuitarやpianoを弾いている。撮影中にもメインの男たちが寿命を終えたりしていた。何年も撮影にかかったのだろうと推測される。笑ってばかりも居られない、私もそう遠くはない未来だ。
ルイジアナ名物のザリガニの揚げ物。男は「女がほしい」とうそぶき、女は「私はあなたの幸せの神よ♪」と歌う。それは何歳になっても言わねばならない合言葉のようだ。原則にとてもシンプルに生きてきたと思われる彼等、歳をとって地元に戻ってきたのだろうか?若い人たちはほとんど映像には現れてこなかった、彼等の若い頃は何度も出てきたけれども。
俺たちの音楽は受け継がれて行くのだろうか、と笑いながら話す彼等がたくましい。農場は広く、空は青いく、太陽が眩しい。I’m a freeman!「人間はできることをやればいい、ただそれだけなんだよ」彼等はいつも頭に小洒落た帽子をのせ、派手なシャツやドレスを着ているお洒落さん。またそれがとても良く似合っているのだ。
いつも彼等の隣には音楽と笑顔がある。「俺もブルースの一部さ!」と男の勝手な嫉妬と去った女への未練をGuitarでかき鳴らす。「どうか明日も目覚めさせてくれ」といって酔いつぶれる男たちの詩。
「貧乏でも楽しかった」という年老いた女性の吐き出した最後の方の言葉がやけに俺の心に響き、苦笑いをしているうちにエンドロールがながれた。
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