先日、小雨の中、東京都武蔵小金井市の都立小金井公園内にある江戸東京博物館に行ってきました。目的は前川國男邸の観察
100平米ながら効率良い設計。見た目も木造が人に与える優しさを感じる。陽光を取り入れる窓が多数あり、寒い冬も優しい時間を、暑い夏は窓を開けて心地よい風を取り入れてという自然とともに生きる人間の知恵とも言える。ただ、人に造られた人工的都会ではどうかとも思う。
中の吹き抜けが狭さを克服した感覚を与え、入口のドアの作りもスライド式になっており、その工夫にも時代としての古さは全く感じない。
これだけに限らず、ほかの建物も時代を感じる、と、先達の方々の見識を窺い知ることで、現在の建物を違う視点から考え直すことができたのがよかった。合理性と自然と人間と言う生き物が共存していく快適解を求める設計。お金があれば是非考えたいものである。
ただし、雪の多い東北北陸の家屋というと雪囲いが大変そうである。ことに、大きい窓は大変である。また、積雪による壁の痛み方、水分のしみ方を考えると、木目の外壁は無謀とも言えるのが残念である。
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